基盤地図情報と立体地図のスケールの関係

最終的に立体地図を作成した場合、これはどのくらいのスケール(縮尺率)かを示す必要がある。今までは見た目重視で適当に拡大縮小をしていたのだが、いくつかの山岳モデルを比べたい場合や、お土産としたい場合には必須うだろう。
そんなわけで、基盤地図情報からどのようなサイズでデータが出力されているのか調べてみた。
まず基盤地図情報で八ヶ岳の「赤岳」と「編笠山」を対角とした領域を書き出してみる。

2014-03-01_11h26_03

次にグーグルマップを使った距離計測のサイトからこの矩形の2辺を計測してみる。縦が約3318m、横が約2282mだ。

2014-03-01_11h26_33

基盤地図情報をSTLに変換して netfabb で読み込み、サイズを確認してみると・・・

2014-03-01_11h27_09

縦(Width)が3307mm(ミリ)、横(Length)が2300mm(ミリ)となっている。計測の誤差があるからぴったりの数値にはならないが、メートルがミリにかわっているのが分かる。

つまりSTLに変換された時点で1/1000になっているということだ。
これが分かれば後は簡単。たとえば1/40、000のスケールにしたければ、すでに1/1000になっているので 1/40にすればよい。
1/40=0.025 netfabb でこのスケールに変更し、STLで再度書き出す。

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計算すると 縦3、307m×1/40000 =0.08267m(メートル) ≒ 82.67mm(ミリ) となるはず・・・

Meshmixerで読み込み、サイズを確認すると・・・

2014-03-01_11h33_23

おお!Y軸が 82.7mm となっている。正解だ! これで少し大きめに作って、ブーリアン演算で切り出せばいろんなところの同じスケールのモデルができるぞ!