土器を3Dスキャンした時から最終的にイメージしていた鋳込みまでがとりあえずできたのでまとめておく。
箕輪町郷土博物館で3Dスキャンさせていただいた県宝の「抽象絵画文有孔鍔付土器」。素晴らしい模様だが形は単純でこれなら最終的に鋳込みが出来ると思った。
採取した点群データをパソコンで合致させメッシュ化。この土器は単純な形だが顔面土器や複雑な取手の付いたようなモノはどうしても取りこぼしがある…スキャンできる深さも250mm位までなので、土器の内側まではデータが取れない。とりあえずSTL化して3Dプリンタに仕掛けてみる…
これだけでも結構すごいし、北相木村で3Dプリンタで造形したものを実際に展示して触れるようにしてある。しかし、本物の粘土を使った土器のミニレプリカを創るのが目的なので、このデータをもとにPLAで4分割にした型を作って、粘土を押し付けてみることにした。
ダイソーの「素焼き風粘土」を押し付けてみた。それなりの雰囲気は出るがここまでするのに結構大変…それに内側や上底面はでこぼこだ。
Youtubeで石膏型鋳込みを勉強しながら構想する…
3Dプリンタで造形したものを型取りするのは、なかなか手間で難しそうだったので石膏型の型をシリコンで作ってみることにした。こうしておけば型の量産もずっと楽にできるはず・・・
できあがったシリコン型に石膏を流し込んで石膏型を造る。石膏の混合率はいいかげんじゃだめだね…石膏はけっこう高いし・・・
石膏型はしっかり乾燥させていよいよ鋳込んでみる。
泥漿は10リットルで約1万円のものを購入。
よく撹拌して型に注ぎ、20分して排泥、逆さで20分、戻して更に20分して型をはずしてみる・・・
!!!意外としっかりできた!後はこれをしっかり乾燥させて素焼きしてみよう